独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業報告
★当会では「平成26年度 社会福祉振興助成事業(WAM助成)」を受けて、【教育格差問題の地域連携構築と寺子屋モデル事業】を実施いたしました。
《このページはWAM助成により作成しております。》
実行委員会の設置
① 設置目的
事業実施にかかる課題の把握、整理、検討及び事業の進捗管理、民間小規模教育施設モデル『寺子屋』の実施方法等の決定、成果の分析、報告書のまとめの確認・監修を行う。
② 委員構成
委員長は子どもの貧困問題に精通した学識者1名。委員は福祉活動団体等の関係者4名。合計5名(自団体の代表者1名は謝金対象から除く)
・委員長:流石 智子 華頂短期大学教授 介護学科 学科長
子どもの貧困問題、ひとり親家庭の養育等に精通した学識者
・委 員:福祉活動団体等の関係者4名
早川 郁子 立川市社会福祉協議会 地域コーディネーター
岩崎 正美 立川市羽衣児童館 (NPO法人ワーカーズコープ)
堀池喜一郎 多摩CBネットワーク会長
羽鳥 佳子 子どもの未来を考える会 会長
多摩地区ひとり親ファミリー・フォーラムの開催
① 開催目的
子どもの貧困および教育格差問題をテーマとして、多摩地区のひとり親家庭の孤立を防ぐために、当事者同士の意見交換を行うフォーラムを開催。孤立しがちな母親の生の声をヒアリングし、今なにが必要な支援であるかを考え、多摩地区主要地区(立川市)において、「子どもの未来を考える会」と「立川市母子寡婦福祉協議会・立川マザース」(ひとり親家庭支援団体)会長 篠原様と協働で、フォーラム形式の意見交流会を実施。フォーラムの一環として、マジックショー等を開催してひとり親家庭の親子が気軽に参加して意見交換できる場、仲間作りの場を提供した。(アンケート実施)
② 開催日 平成26年6月21日と10月12日の2回
2回開催することで、参加者に連帯感が生まれ孤立していた親子のより良い交流の場となった。
③ 場所 立川市子ども未来センター多目的室
○「ひとり親ファミリー・フォーラム」の開催目的は、密室育児で家に閉じこもりがちな母親や、低所得で生活困窮する親が、ひとり参加でも気後れしないで、気軽に子連れて出かけることができる場を提供することにあります。そこで、人とつながる『きっかけ』作りを促すことを主旨としたものであり、マジックショーを取り入れたことにより、その目的は達成されました。
学習支援カリキュラム無料塾「寺子屋」の実施
① 活動目的
貧困による教育格差問題解決のモデル事業として、地域密着型の寺子屋を展開し、経済的理由により学習塾等へ通えないひとり親家庭の子どものための学習支援をする。
② 開催日
平成26年11月から3月(毎週土曜日・月4回)18日開催。
③ 場 所
立川市羽衣児童館(東京都立川市羽衣町2丁目44−16)
○無料塾「かっぱの寺子屋」モデル事業は、子どもの貧困および教育格差という現状に対して、ひとり親世帯の子どものために、都心における子育て中の親の孤立・閉塞感を解消し、より良い育児・保育を促し、教育環境が向上するための当事者および地域社会での認識を強める効果が望めます。無料塾「かっぱの寺子屋」は、学習塾等とは一線を画すものであり、手作りおやつの提供および子どもたちへぬくもりのある居場所を提供することが重要であると考えています。そのため、スペシャルおやつデーは、欠かせない大切なものと位置づけしております。
学習支援ボランティア研修会「寺子屋のある町」の開催
① 開催の主旨
ひとり親家庭等、大人1人で子どもを養育している家庭において、特に経済的に困窮しているという実態があります。「子ども若者白書」によると、貧困家庭で育つ子どもたちは、進学したいのに経済的理由で諦めざるを得ないケースや、児童虐待の被害を受けたり、不登校や高校中退の割合が高くなっていることが指摘されている。また、貧困家庭の子どもは学びたくても学校以外の塾等へ通うことができない。そこで、孤立しがちな経済的困窮家庭の親への啓発活動および子どもの学習支援のしくみを構築したいと考えて、モデル的活動として、地域に密着した小規模民間教育の無料塾「寺子屋」を開講して、子どもの居場所を提供することとしました。
新規に開始する事業であるため、支援者側の人材育成が必要不可欠であり、専門的な研修を実施する必要があります。そこで、専門家の講師をお招きして開催しました。
研修会の対象者は、1回目は、すでに子育て支援活動している5名の方に参加していただき、無料塾「寺子屋」開講のための研修および準備等をはじめていただきました。2回目は、無料塾「寺子屋」の教育支援ボランティアを広く公募して、継続して支援活動がなされるように、より多くの地域の方にご参加いただくための広報活動(後援:立川市、立川市教育委員会、立川市子ども未来センター)をして受講生を募りました。さらには、子どもの貧困・教育格差問題を地域の課題として広く認識してもらうための啓蒙活動の一環としました。(市内公立小学校および児童館、子ども関連施設等へ配布)
研修会は、勉強を教える技術的なことだけでなく、子どもの貧困・教育格差問題についての現状を学ぶとともに、ひとり親家庭や低所得家庭の子どもたちへのメンタル面のフォローの必要性にも気づいてもらうことを目的としています。(アンケート実施)
② 開催日
第1回 平成26年9月6日(土)
第2回 平成26年11月16日(日)
③ 場 所
第1回 立川市羽衣児童館(立川市羽衣町2丁目44−1)
第2回 立川市子ども未来センター102会議室 (立川市錦町3−2−26)
④ 対象者
第1回 教育支援ボランティアと して登録者5名
第2回 多摩地区の子育て支援者及び無料塾関係者等35名
※第1回と第2回の開催主旨は違う目的を設定しました。事前申請済み。
「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」教育格差問題の地域連携構築と寺子屋モデル事業の一環として、当会主催で「子どもの貧困フォーラム」を平成26年11月16日に立川市子ども未来センターにて開催いたしました。※無料塾「寺子屋」の教育支援ボランティアを広く公募して、継続して支援活動がなされるように、より多くの地域の方にご参加いただくための広報活動。
活動報告のための広報活動
事業の内容、成果を広く波及するためにホームページ用の画像編集および配布資料用のデザイン・報告会のプレゼンテーション資料作成を委託して作成し、各会場にて事業報告書として配布した。
作 成:500部
広報活動:
平成26年12月23日 「子供未来とうきょうメッセ」(東京国際フォーラム)
平成27年1月25日 「夢たちフォーラム★2015」(たましんRISURUホール
平成27年3月28日 「待っています 地域と仲間と学びのパーティー」(たましんRISURUホール)
配布方法:会場来場者へ配布
★広報活動①「子供未来とうきょうメッセ」
○助成事業を通じて、今回構築された地域のネットワークを強化しながら、より多くの関係者を巻き込み、幅広く事業を継続していき、また、HPやSNS等で活動を広報し、支援者や賛同者の増加に努め、会員の増加を図るために、地域のイベント等へ積極的に参加して、広報活動(事業の活動報告発表)を展開しました。
★広報活動②「夢たちフォーラム★2015」
「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」として立川市社会福祉協議会様と羽衣児童館(NPO法人ワーカーズコープ様)等、地域ネットワークを構築して開講した無料塾「かっぱの寺子屋」について発表しました。また、当会の理念をご理解いただくために2014年度の活動報告をいたしました。