【理念】
社会問題⑴:
■子どもの貧困
ひとり親家庭等、大人1人で子どもを養育している家庭において、特に経済的に困窮しているという実態があります。日本の社会では、しばらく前から、さまざまな側面での二極化が進行し、貧困率も上昇し、拡大し続けています。
「子ども若者白書」によると、貧困家庭で育つ子どもたちは、進学したいのに経済的理由で諦めざるを得ないケースや、児童虐待の被害にあったり、不登校や高校中退の割合が高くなっていることが指摘されています。また、貧困は子どもの健康状態に影響を及ぼすこともあります。
社会問題⑵:
■子どもが小学生になって預かる学童保育の待機児童
保育所に入れない待機児童が社会問題になるなかで、共働き家庭や、ひとり親家庭の小学生を放課後に校内や児童館などで預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)というもうひとつの「待機児童」も増加しています。潜在的な待機児童は50万人に及ぶともいわれています。
保育所に預けて働いていた母親が、子どもが小学生になると仕事を続けられなくなる「小1の壁」が高くなりつつあります。
厚生労働省の2013年5月1日現在の調べで、学童保育は全国で2万1482カ所と過去最高。利用児童数も前年比約3万7000人増の88万9205人と、こちらも過去最高。一方、希望しても利用できない待機児童は8689人で、同1168人の増加。都道府県別の待機児童数は、東京都が1753人(前年比349人増)と最多で、埼玉、愛知などが続く。最多の東京都で上位の世田谷区では、592人、足立区469人、板橋区399人が、保育所に入れずに困っています。
そんな状況の母親と子どものために、ほんの少しでもお役に立ちたいと考えます。
■課題の解決手段
商店街の空き店舗や、空き家を有効活用して、地域密着型の「寺子屋」&「学童保育」サービスを提供をしたいと考えています。地域の皆さまで協力して地域の課題を解決できる仕組みを構築することを目指します。
無料塾「寺子屋」では、経済的理由で塾に通えない子どもたちの学習支援や食育指導、社会体験などを行います。
「学童保育」では、就労したくても、子どもを預けることが不可能な状況にある低所得世帯や、ひとり親家庭の子どもたちを預かり、その親のQOL向上や就労支援(キャリア・アップ)をお手伝いします。
さらに、子育て世帯のコミュニティの場として、子育て応援サロン《かっぱのて》を運営して、情報交換や憩いのスペースを提供します。
商店街の空き店舗を活用して、地域コミュニティの役割を担う事業を展開することで、商店街の人材育成、来街者ニーズの拡大を図れます。
子育て世帯、高齢者、商店街みんなが笑顔になれる街づくりのお手伝いをします。
2014年11月から、立川市羽衣児童館内にて無料塾「かっぱの寺子屋」を開講いたしました。地域の皆さまからご支援いただき、無料塾を増やして行くために尽力いたします。開講場所をご提供していただる情報がございましたらお知らせください。
賛同いただける方、ご協力いただける方を求めています。私たちひとりひとりの力は小さいものですが、皆さまの力を合わせれば地域の課題を解決できることが出来ると思います。よろしくお願い申し上げます。
子どもの未来を考える会 代表 羽鳥佳子